個人事業主として仕事をしていると、業務委託の形態での仕事もあれば請負形態での仕事を経験することもあるでしょう。両者には明確な違いがあり、それぞれの特徴と魅力にも違いがあります。
業務委託は、「常識的な注意を払って、期待されるレベルの仕事を遂行してください」というものです。場合によっては、仕事の進め方について細かい指定がある場合もあります。業務の遂行に焦点が当たっているため、時間でいくら、一日いくらというように報酬が決まるのが一般的です。
事例としては、この人の介護の仕事を担当してくれ、一週間この科目の講義をしてくれなどの仕事が挙げられるでしょう。業務委託の魅力は、仕事量を増やせば増やすほど収入増に直結することでしょう。また、請負形態は、「やり方はまかせるので、いつまでこれを完成させてくれ」というものです。完成したらその成果物に対して報酬が支払われることになるのが請負の特徴です。そのため、いいものを作り上げる力があれば、時給の相場を度外視した高額な報酬が狙える魅力があります。また、完成までの過程に関しては完全に任されることになりますので、自分の仕事に関してあれこれ言われるのがいやな人にとっては魅力的は仕事形態かもしれません。
個人事業主として仕事をする場合は、それぞれの仕事の特徴と魅力を理解しておくことはもちろん、その仕事がどちらの形態に該当するのかについて勘ちがいしないように注意しましょう。